- 中学受験をさせるか迷っている
- 周りの子の影響で中学受験をしようかと思っている
- 中学受験と高校受験と比較したい
- 公立中高一貫校を目指すメリットを知りたい
近年、また中学受験が過熱していると言われています。特に都市圏ではその傾向が強いでしょう。

うちは中学受験なんて考えてなかったけど。。。子どもの将来のために挑戦させた方が良いのかしら?
こんな風にお悩みの親御さんも、いらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、お子さんが豊かな人生を歩むうえで、中学受験が必須ではないと私は思っています。
中学受験させるべき?地元の公立中にそのまま進学させる方が良い?
この悩みに応えてくれる書籍が
「中学受験」をするか迷ったら最初に知って欲しいこと
です。
この本の著者は、Xで様々な受験情報を発信されている、東田高志さん(Xアカウント:東京高校受験主義)です。
さっそくですが、本書で著者が伝えたい内容とは何でしょうか?
最初に結論から述べると
全ての生徒が中学受験に向いているとは限らない
中学受験の適性が無いのなら、『戦略的高校受験』がおすすめ
東田さんの専門は高校受験の指導です。中学受験よりも高校受験の方が向いているのに、挑戦して上手くいかなかった生徒をたくさん見て来られたそうです。
「中学受験の方が絶対良いはず!」となる前に、別の考え方を入れておいて損はないと思います。
なお、私が本書を読んで個人的に良かったと思えた点は以下の3つです。
- 中学受験挑戦の判断基準
- 戦略的高校受験という考え方
- 公立中高一貫校を目指すメリットと受検対策法
娘の都立中受検を目指す前に、Kindle Unlimitedで本書を見つけました。都立中高一貫校受検を決断するための判断基準となりましたし、高校受験も頭に入れつつ対策を進めています。
私立受験を目指す方、公立中高一貫校受検を検討している方、まだ中学受験に迷っている方、それぞれに参考になる書籍です。
興味のある方は、ぜひ読んでみて下さいね。
ではここからは、本書の概要や私が良かったと思った点について、もう少し詳しく述べていきます。
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「中学受験」をするか迷ったら最初に知って欲しいことってどんな本?
著者紹介
この書籍の著者は、Xでは東京高校受験主義というアカウントで受験情報を発信されている、東田高志さんという方です。
- 東京の高校受験塾講師
- Xフォロワー5.6万人の教育系インフルエンサー(R8,1月現在)
- 首都圏の受験情報を中心にSNSで発信
- レッドオーシャンの中学受験ではなく「戦略的高校受験」を提唱
高校受験の専門家である東田さんは、中学受験で上手くいかなかったお子さんをたくさん見てこられました。
その経験から中学受験のデメリットを大変よく理解されています。同時に、専門である高校受験の優れた点も熟知されています。
書籍の主な内容
この書籍は、中学受験をするか迷っている方にとって非常に多くの学びが得られる一冊です。
本書の構成は以下の通りです。
| 章 | 主な内容 |
|---|---|
| プロローグ | 中学受験以外の選択肢 |
| 1章 | 戦略的高校受験の概要 |
| 2章 | 公立中高一貫校受検の是非 |
| 3章 | 高校受験の学習ルート |
| 4章 | 内申点の考え方 |
| 5章 | 都立高校のリアル |
| 6章 | 私立高校受験の世界 |
著者の東田さんは「中学受験よりも高校受験の方が良い」というスタンスです。
塾講師としてたくさんの生徒と関わる中で、中学受験の悪い面も多く見てこられたのではないでしょうか。
中学受験が向いている条件とは?
本書では、中学受験に向いている条件を、子供自身と家庭の適性という2つの側面から以下の様に述べています。
【子供の適性】
- 心の成長が早い「早熟タイプ」
- 「競争適性」がある
【家庭の適性】
- 学費・塾代を負担できる経済力
- 伴走力
- 感情をコントロールする力
逆に高校受験の方が良いケースとは、上記の適性が無い場合といえるでしょう
つまり、お子さん自身が
晩成型で勝負事に執着しないタイプ
であれば、高校受験の方が向いているかもしれません
また、家庭の適正としては
経済力・伴走力・メンタルコントロール
の三つが重要となります。
経済的に厳しい場合や(本書では世帯年収1200万円がライン)、子供のサポートする時間が十分確保できないケースもしっかり検討するべきでしょう。
そして、本書では感情のコントロールが親にとって最も重要だと述べています。
受験期間中には、様々な子供の弱点(宿題が終わらない、成績の伸び悩み、意識が低いなどなど)と向き合うこととなります。
そういった時に感情をうまくコントロールできない方は、最初から中学受験に進まない方が良いというのが東田さんの考えです。

子供と親の適正を判断の上で中学受験に臨むことが大切!
戦略的高校受験は中学受験の代替案
戦略的高校受験とは
東田さんが提唱する「戦略的高校受験」について詳しく見ていきましょう。
これは中学受験を選択せずに
高校受験に向けて小学生から戦略的に準備をする
という考え方です。
本書では、高校受験は競争適性の低い子にも選択肢となるシステムだと述べています。これは多くの人がたどる「地元の公立中学校から高校受験ルート」です。
言い換えれば、高校受験は早熟型ではない子にもチャンスがある「努力の受験」と言えます。ただし、注意点としては戦略的に高校受験を望むことが必要となります。
まず、本書で書かれている戦略的高校受験の核心は
- 子どもの興味や興味を追求
- 将来の受験を見据えた学び
となっています。
これは中学受験組が受験対策で必死な時期に、小学生の間でしかできない体験をすること。そしてまた、その時期から高校受験に向けての準備を始めるという事です。
これによって中学受験に向いていない子でも、十分準備をした上で自分の進みたい道に進める可能性があります。

小学生の間は勉強だけじゃもったいないという点も興味深いですね。
そして、晩成型タイプの子は戦略型高校受験の方が可能性がある!
戦略的高校受験の三本柱
本書では戦略的高校受験の三本柱を以下の様にまとめています。
- 熱中する習い事や活動を行う
- 英語学習をすすめる
- 自立学習の習慣化
小学校高学年はこんな感じが良いのではと思って情報発信しています。 pic.twitter.com/QZMTezybYk
— 東京高校受験主義 (@tokyokojuken) January 19, 2026
⓵熱中する習い事や活動を行う
1つ目は、習い事や本人の関心ごとに力を注ぐことです。
小学生高学年は、体験活動のゴールデンエージと言われています。この時期に自分の興味関心を伸ばすことは後の人生の軸となり、その子の特性となるのだと、東田さんは主張しています。
中学受験では多くの生徒が習い事を最後まで続けれれません。しかし、戦略的高校受験を選べば、6年生でも習い事を継続し、このゴールデンエージの恩恵を受けることができるのです。

小学6年生で得られる体験活動は数年分に匹敵するという意見もあるようです!
②英語学習をすすめる
2つ目は英語学習です。
現時点で中学受験と英語学習は相性が悪いです。小学校で必修科目となったものの、受検科目として英語が出題される学校はまだまだ少ないからです。
そのために、幼少期に英語を習っていても、優先度が低い事から受検期に入るとやめるケースがほとんどです。
一方で、高校受験では英語の重要度は非常に高くなります。さらに言うと、英語力によって合否を分けるほど、重要度は増してきます。
ですから、小学生の間に英語力を高めておくと、高校受験において大きなアドバンテージとなるのです(本書では高学年からでOKとのこと)。
最初から高校受験を目指すのであれば、英語学習は小学生から力を注ぐべきという主張です。

中学受験を行わない代わりに英語の基礎を固めるのはアリかも!
③自立学習の習慣化
そして3つ目が自立学習の習慣化です。
中学受験では、小学生の指導要領以上の内容を求められ、そして膨大な量の学習を行う必要があります。そして多くのケースでは通塾を選択し、そして受け身的な学びが中心になりがちです。
この学びでは、与えられた課題をこなす事はできますが、自分で考え解決法を導くという力が弱くなってしまう可能性があります。
自立学習の習慣化とは、量をこなす受身の学習ではなく、自ら進んで行う能動的な学習習慣をつけることを目標とします。
具体的な自立学習の手順は本書に載っていますので、ぜひ手に取って参考にしてみて下さい。
公立中高一貫校受検は検討の余地あり
本書における公立中高一貫校受検の位置づけ
東田さんは公立中高一貫校受検をどのようにするべきと考えているのでしょうか。
それは戦略的高校受験を軸に公立中高一貫校を受検するという方法です。
公立中高一貫校受検は、私立中受験とは異なり、準備期間が短くても合格できる可能性があるとされています。
これは適性検査と呼ばれる選考方法が、私立中と異なり膨大な量の知識を詰め込む必要が無いからと言えるでしょう。
だからこそ、戦略的高校受験と平行して受検対策を行えるというのが、東田さんの考えです。
そして最も重要なのは
受検を「勉強の目的」や「ゴール」にしない
ということです。
つまり、公立中高一貫受検を高校受験や将来的に自立した大人になるための「手段」として捉えるという考えでしょう。
- 対策が立てづらいからこそ、公立中高一貫校に合格することだけをメインにしない
- あくまで基礎学力の強化と思考力や表現力などを養う
これらを目的とすることが、後々大きなメリットになるということです。
公立中高一貫校受検対策の基本
そして東出さんはおすすめの公立中高一貫校対策も書籍内でまとめられています。
最も印象に残ったのが「早期から適性検査対策を行わないことが超重要」という点です。
つまり最初の段階から適性検査の問題を解くよりも、基盤となる学力の要請を小5~小6の前半までみっちり行うという手法です。

そんなんで本当に間に合うの?
と思われるかもしれません。
しかし、東田さんによれば上位私立受験の対策を行っていた受検者層が、公立中高一貫校に切り替え、半年ほどの適性検査対策で合格するケースも多いそうです。
圧倒的な基礎学力があり、あとはそれを運用する訓練をすれば合格できるということですね。
さらに本書では具体的な受検対策として、まずは通信養育(Z会)が良いと述べています。
6年生の1学期までは通信教育で学力養成に集中し、そして6年生の2学期からは各塾の適性検査対策講座を活用するという戦略です。
本書における受検対策の詳細については、受検日記の過去記事にも記していますので、詳しく知りたい方はこちらも是非ご覧ください。
また、Z会の通信教育で公立中高一貫校校を目指すのであれば、こちらの記事が参考になりますので、あわせてどうぞ。
本書を読んで良かったこと3選
中学受験をする予定じゃ無かった我が家でしたが、娘が小学5年生になるタイミングで都立中高一貫校を目指すことになり、いくつかの書籍やWEBから情報を探すことになりました。
この時期にKindle Unlimitedでこの本を見つけ、タイトルにつられて読むとなかなかためになる情報が満載だったわけです。
本書を読んで、特に参考になった内容は以下の3つです。
- 中学受験挑戦の判断基準
- 戦略的高校受験という考え方
- 公立中高一貫校を目指すメリットと受検対策法
中学受験挑戦の判断基準
まず1つ目は、中学受験が向いている子や家庭の条件を知ることができた点です。
当然と言えば当然ですが、全ての家庭が受験に適していると限らないでしょう。
上述したように、子ども自身や家庭の状況から、中学受験の挑戦基準が示されています。
戦略的高校受験という考え方
2つ目は、東田さんが提唱する「戦略的高校受験」という考えを知ることができた点です。
中学受験は、特に首都圏において過剰すぎる状況かもしれません。何となくで「うちも中学受験させるか・・・」と足を突っ込むと、適性のないご家庭には過酷な道が待っています。
お子さんによっては中学受験よりも高校受験の方が向いている場合もあるでしょう。ご家庭の状況もそうです。そのようなケースのために、高校受験で本人の行きたい道に進む「戦略的高校受験」という考えがあるわけです。
戦略的というのは、小学生の間から高校受験や将来のための準備をするという考え方です。
この考え方を良しとするかどうかは様々な意見があると思いますが、中学受験に挑戦する前にぜひ頭に入れておくべき考え方だと私は感じました。
公立中高一貫校を目指す価値と受検対策法
そして最後3つ目は、公立中高一貫校は我が家も目指す価値があると理解できた点です。
東田さんは高校受験推奨派ですが、公立中高一貫校受検に関しては検討の余地があると主張されています。
これは上述したように、戦略的高校受験と並行して挑戦できる「受検」だからと言えるでしょう。
また、受検対策として
- 6年生の1学期まで・・・通信教育(Z会)で学力養成
- 6年生の2学期から・・・各塾の適性検査対策講座
という戦略も非常にも参考になりました。

この本に書かれている内容は、我が家が都立中高一貫校を目指す後押しとなりました!
まとめ
今回は東京高校受験主義(東田高志)さんが書かれた、「中学受験」をするか迷ったら最初に知って欲しいことという書籍についてレビューを書いてみました。
私は、本書を読むことで中学受験に関する情報(デメリットも含む)を知ることができ、非常に多くの学びがありました。
「中学受験挑戦の判断基準」「戦略的高校受験」「公立中高一貫校受検のメリット」は特に参考になりました。
すべてのお子さんやご家庭が中学受験に適している訳ではないという点は、私自身もそう感じるところではあります。
「中学受験」の四文字が頭に浮かんだ段階で、ぜひ保護者の方には目を通してほしい書籍です。
お子さんが中学受験に適しているのか、それとも高校受験の方が向いているのか?
冷静な視点で中学受験を考えるヒントとなるでしょう。どうぞ興味ある方は手に取ってみてくださいね。
今回の書籍以外にも、Kindle Unlimitedでは多くの中学受験関連の書籍が読み放題となっております。情報戦である中学受験を乗り切るために、ぜひご活用くださいね!
それではまた!
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