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高校受験ルート×公立中高一貫校受検という戦略(受検日記6)

こんにちは、よっさんです。

受検日記5では教育系インフルエンサーの東京高校受験主義(東田高志)さんが提唱する戦略的高校受験の話をしました。

東田さんの書籍「『中学受験』をするか迷ったら最初に知って欲しいこと」は、中学受験に関してプラスだけではないという点を知ることができます。

特に中学受験よりも高校受験が向いている子もいるから、その場合は小学生の頃から準備を始めるべきというのが重要なポイント。

東田さんは中学受験のマイナス面から、子どものタイプによっては高校受験という選択肢も持つべきだという考えでしょう。

そんな中で公立中高一貫校に関しては肯定的な意見も持たれています。

東田さんは公立中高一貫校受検をどのようなスタンスで臨むべきかと考えているのでしょうか?

結論から述べると

公立中高一貫校受検を「勉強の目的」や「ゴール」にしない

ということを述べられています。

おかあさん
おかあさん

ん?公立中高一貫校の合格を目指さないっていうこと?

となるかもですね。

簡単に言うと

戦略的高校受験ルートを軸に公立中高一貫校を受検するのはアリ

受検対策を通じて高校受験や将来的に必要な本質的な学力を身につける方が良い

という主張をされています。

この考えは、私にとって非常に参考になりました。

都立や公立中高一貫校受検を検討されている方にも是非シェアしたいと思います。

では、ここからもう少し詳しく解説していきますね!

公立中高一貫校のメリット

東田さんが考える公立中高一貫校のメリットは以下の通りです。

公立中高一貫校のメリット
  1. 費用の安さ
  2. 受験準備の短さ
  3. 習い事との両立が可能

それぞれもう少し掘り下げてみましょう。

1.費用の安さ

まずは、何と言ってもやはり「費用の安さ」ですね。

東田さんによると私立中高一貫校と比較すると総額費用は1/3程度になるとのこと。

また、都立中高一貫校であれば、長期留学制度「次世代リーダー育成道場」に中学3年生から参加できるチャンスがあります。

次世代リーダー育成道場とは・・・東京都教育委員会が実施している長期留学プログラム。将来、様々な分野において国内外で活躍できる人材を育成するために、都立高校生を対象としてしている。

この留学期間は11か月間に及ぶのですが、その総費用がなんと80万円となります!

東田さんによれば、ある都内私立女子高なら長期留学で約1000万円かかるそうです。

この恩恵を受けるために、私立高校よりも都立高校を選択されるご家庭も多いのです。

それを中3から参加資格が得られるのは、都立中高一貫校のメリットです。

よっさん
よっさん

学費の安さだけではなく、都立中高一貫なら長期留学プログラムに中3から参加できるのは知らなかった!

2.受験準備の短さ

2つ目が「受験準備の短さ」です。

私立中学受験では「3か年計画」として小学3年生の2月スタートが最近の流れとなっています。

一方で公立中高一貫校であれば小学5,6年生から本格的な準備でも十分間に合う可能性があるそうです。

もちろん基礎学力があってこそだとは思いますが、短期間の準備でも合格の可能性があるのは大きなメリットです。

3.習い事との両立が可能

3つ目が「習い事との両立が可能である」という点です。

2の「受験準備の短さ」とも関係しますが、公立中高一貫校受検であれば、習い事や様々な体験活動の時間が確保しやすいです。

難関私立中学受験であれば早期に習い事を諦めるケースもかなり多いのではないでしょうか。

本人がやりたい事を小学6年生まで続けることができるというのは大きなメリットです。

公立中高一貫校受検の難しさとは?

上述した様なメリットが公立中高一貫校受検にはありますが、一方で対策に関しては難しい点も多いようです。

東田さんは公立中高一貫校を目指したことによる悲劇もあると指摘されています。

公立中高一貫校受検の悲劇

公立中高一貫校を目指した家庭の悲劇とは何でしょうか?

東田さんによると

適性検査対策塾にに2,3年も費やした子たちが大量に不合格する

これが一番の悲劇です。

もちろん私立受験であっても、時間を費やしたのに結果がでないことはあるでしょう。

ただ、適性検査は小学校の学習指導要領の範囲内ながら、知識の運用力や思考力、表現力などが非常に求められます。

つまり、出題パターンはいくらでも出てくるので、大量に知識を詰め込めば合格できるわけではありません

よっさん
よっさん

適性検査対策の塾でも、絶対的な対策が立てづらいってことか!

私立受験よりも努力が結果に繋がらない、言い換えると長期の通塾に対する費用対効果が低いということです。

また、このことが子ども自身の自己肯定感の喪失につながってしまうという点も指摘されています。

公立中高一貫校受検の絶対条件

東田さんは公立中高一貫校を目指すのであれば、以下の2つを絶対条件にするべきだと述べています。

  • 試験対策に時間と費用をかけ過ぎない
  • 前向きな撤退選択を持っておく

公立中高一貫校受検の悲劇を起こさないために、上記の2点が大切です。

費用をかければ合格率が高まる訳ではないので、出費は最小限にとどめるということですね。 

また、適性検査に関しては、学習総量は上位私立受験ほど求められません

ですが、私立受験に適してい子たちと同じく、早熟タイプ(知的好奇心が強く、心の成長が早い)の方が適性が高いようです。

お子さんが晩成タイプと感じる様であれば、公立中高一貫校受検から撤退する選択も持つべきでしょう。

戦略的高校受験をベースに公立中高一貫校を受検する

では東田さんは公立中高一貫校受検をどのようにするべきと考えているのでしょうか。

それは戦略的高校受験を軸に公立中高一貫校を受検するという方法です。

そして最も重要なのは

受検を「勉強の目的」や「ゴール」にしない

ということです。

つまり、公立中高一貫受検を高校受験や将来的に自立した大人になるための「手段」として捉えるという考えでしょう。

  • 対策が立てづらいからこそ、公立中高一貫校に合格することだけをメインにしない
  • あくまで基礎学力の強化と思考力や表現力などを培う

これらを目的とすることが、後々大きなメリットになるということです。

公立中高一貫校受検の対策

早期からの適性検査対策はNG?

そして東出さんはおすすめの公立中高一貫校対策も書籍内でまとめられています。

最も印象に残ったのが「早期から適性検査対策を行わないことが超重要」という点です。

つまり最初の段階から適性検査の問題を解くよりも、基盤となる学力の要請を小5~小6の前半までみっちり行うという手法です。

おとうさん
おとうさん

そんなんで本当に間に合うの?

と思われるかもしれません。

しかし、東田さんによれば上位私立受験の対策を行っていた受検者層が、公立中高一貫校に切り替え、半年ほどの適性検査対策で合格するケースも多いそうです。

圧倒的な基礎学力があり、あとはそれを運用する訓練をすれば合格できるということですね。

習い事との両立が可能な通信教育(Z会)がおすすめ

東田さんは基礎学力養成の手段として2パターンを示されています。

  • 通信教育(Z会)
  • 高校受験塾の「公立中進学コース」

東田さんの最もオススメされているのが通信教育です。

中でもZ会が特に良いとされています。

通信教育の良い点は小学校6年生まで習い事を続けることが十分可能だという点です。

よっさん
よっさん

中受日記5でも書きましたが、東田さんは小6に体験できる活動を非常に重視されています

なお、Z会の教材は非常に良質であり、プロの受験指導者からも高い評価を受けています。

もう一つの方法として、高校受験塾の公立中進学コースも勧められていました。

公立中高一貫校ではなく地元の公立中に進学するという意味ですね

あくまで高校受験をメインとして、早期から基礎学力を養成を第一目標とします。

この選択のメリットは公立中高一貫校対策の塾よりも安価で通塾可能だという点です。

高校受験が基本路線だけど、公立中高一貫校に挑戦してみたいのであれば良い選択となるかもしれません。

公立中高一貫校受検のロードマップ

東田さんは公立中高一貫校を目指すなら以下の3つを意識したプランを推奨されています。

  • 小学生らしい生活を送ることに配慮
  • 適性検査対策には特化しない
  • 不合格または受検をしなくても中学以降の学びに直結する学力の基盤を養成

そして、上記を意識したロードマップとしては以下の通りです。

  1. 小4~小5 学力養成(通信教育 or 公立中進学コースの通塾)
  2. 小6 Z会の「適性検査対策講座」+「作文講座」
  3. 小6の9月以降 過去問対策+各塾の適性検査対策講座の受講

まず6年生までの期間は、通信教育や公立中進学コースで基礎学力を身につけます。

そして、小6からZ会の公立中高一貫校受検対策の2講座(適性検査対策講座と作文講座)を始めます。

ただし、小6の前半はまだ学力養成期として捉えます。

そして満を持して小6の9月から実践練習として過去問対策に取り掛かります。

また、この時期から各塾の適性検査直前対策や志望校別講座などを活用するのもアリだとされています。

よっさん
よっさん

東田さんは、ここは惜しまずにお金を出しましょうと言われていました!

上記ロードマップの良い点としては、習い事などの体験活動を6年生まで継続できるという点。

そしてまた、小4や小5から長期間通塾するのと比較して、費用をかなり抑えることができる点にあります。

東田さんの書籍にはそれぞれの費用を概算で出されていました。

適性検査塾に3年間通塾・・・約200万円

通信講座3年間+直前の塾利用・・・約50万円

高校受験をメインとしながら、公立中高一貫校の受検というのも良いかもしれないと感じた方は検討する価値はありそうです。

まとめ

今回は戦略的高校受験を提唱されている東田さんの、公立中高一貫校受検に対する見解をまとめてました。

あくまで公立中高一貫校の合格だけを目標とするのではなく、高校受験や将来的に必要な能力の土台になるための手段とすべきだという考えです。。

習い事の継続や費用面を抑えることができる、通信講座+塾の直前対策というプランも理にかなっているように感じます。

よっさん
よっさん

東田さんのプランは、娘の受検対策を考える上で非常に参考になりました

もちろん、東田さんの考えが絶対的なものだというつもりはありません。

しかし、様々な考え方や視点からお子さんの受検対策を検討することは重要だと思います。

ぜひ今回の内容が都立や公立中高一貫校受検を検討されている方の参考になれば幸いです。

東田さんの書籍やXは参考になりますので、より詳しく知りたい方はそちらもチェックしてみて下さいね!

東田さんのXアカウント→東京高校受験主義

では、次回は第2回家族ミーティングの内容についてお話します。

果たして、娘は受検に挑戦する意思が固まったのでしょうか?

それではまた。

受験日記7

著者プロフィール
よっさん

都立中高一貫校合格を目指す娘を支えていこうと奮闘中の40代の父です。
娘の学習状況だけではなく、親の目線で感じた事や考えた事、学習サポートなどを発信していきます。
同じく都立や公立中高一貫校を目指す親御さんにとって、少しでも役立てて頂ければ幸いです!

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