こんにちは、よっさんです。
前回の受検日記16では、都立中高一貫校の公開授業や学校説明会に行ってきたお話をしました。今回は娘がかかえる苦手分野の作文について記していきます。
娘は学校のテストなどに関しては、基本的に良い点数を取ってきます。頭の回転が速い方ではないですが、学校の授業にはしっかりついていけていると思います。
しかし残念ながら、作文に関しては本当に苦手です。文章を見せてもらった時にお世辞にも「よく書けてるね」と言えることがありません。
都立中高一貫校や公立中高一貫校の受検では、作文力・記述力は非常に重要になってきます。そのために対策をどうやっていこうかと考えました。しかし、あまりにも基本ができていないので、いきなり受検対策の作文テキストなどをやっても難しいだろうと悩んでいたのです。
そんなときに見つけたのがこちらです。
ドラえもんの学習シリーズ「すらすら作文が書ける」
正直、これでだけで受検対策はバッチリという本ではありません。しかし、かなり作文が苦手な子にとっては基本を学べるので、初心者必見の本だと思います。
今回はこの本の紹介をしつつ、娘の作文力に現れた小さな変化についてお伝えしていきます。
それでは参りましょう。
娘は作文が大の苦手

あの娘、作文力がちょっとね…
娘は作文が苦手だというのは、小学校の低学年の頃からでした。妻は娘の宿題をずっと見てきていますが、こと作文に関しては「心配だ、心配だ」と常に言っていました。これまで学校での作文発表に立候補をするのですが、残念ながら一度も選ばれたことがありません。
娘の作文の特徴は以下の通りです。
- 回りくどい表現が多く、主張が分かりづらい
- 書きたい事がたくさん浮かび、思いついたまま書き出してしまうので、話の筋道が立っていない
- 書き言葉と話し言葉が時々混ざる
まとめると書き方の基本を理解できていないという感じです。

娘の文章を読むと、とにかく分かりづらいんです。。。「だから何が言いたいの?」ってことが多いんですよね。。。
ちなみに読書は好きな方なので、文章自体はたくさん読んでいます。読む力と書く力はやはり別ということですね。
ただ、個人的には「最低限の書く力」は後天的に身につけられるものだと思っています。もちろん、作家のような文章力を求めない限りはですが。
本人も

作文は苦手意識がついちゃって。。。でもどうやって作文力をつければいいか分からないし。。。
悩める娘の作文力を高めるべく父は対策を考える事にしました。
娘にとってのベストな対策は?
ではどうやって作文力を向上させるかです。私の頭に浮かんだのは以下の二つです。
- Z会の作文講座
- 作文対策の参考書
それぞれについて、もう少し詳しくお話しますね。
Z会の作文講座
Z会では主要科目を学習できる小学生コースおよび小学生タブレットコースとがあります。それとは別に目的別講座を受講することもできます。
5年生以上で受講できる目的別講座には以下の三つがあります。
- 作文(5・6年生)
- 公立中高一貫校校 適性検査(5・6年生)
- 公立中高一貫校 作文(6年生)
現在娘は5年生で、すでに公立中高一貫校 適性検査講座を受講しています。6年生になれば、受検対策に特化した公立中高一貫校 作文講座を受講予定です。
ただ、基本的な作文力を身につけたいのであれば、5年生から受講できる作文講座も選択肢としてありです。
ちなみに、Z会を今年の4月から始める際に、作文講座の受講も検討はしていました。
ですが

Z会の学習量もまだ分からないし、さらに苦手意識の作文を最初から受講するとキャパオーバーになるかもな。。。
苦手意識は早めに克服させたいと思っていましたが、まずはZ会の学習リズムを作ることを優先しました。
作文の参考書
次に考えたのが作文の参考書です。
受検をすると決めた段階で、あまり考えずに購入したのが「公立中高一貫校 適性検査対策問題集 作文問題 書きかた編」です。
公立中高一貫校の入試シリーズを出版している東京学参の参考書です。しかし、中身を見てみると、今の娘にとってはレベルが高い。。。丁寧に受検に役立つ内容、書き方の基本が書かれていますが、これは今やる本ではないと感じました。
他にもAmazonで高い評価を受けている参考書をいくつかピックアップ。
その中で口コミ件数が500以上ある「小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本」が気になりました。
実際に書店でパラパラと内容を確認してみましたが、書きこみ式でしっかりやれば基本が身につく構成となっています。ただ、ドリルのような形式なので、面白みを持って取り組めるかどうかは怪しいなと。特に作文に苦手意識のある私の娘は挫折する予感しかしませんでした。
まずはドラえもん学習シリーズでスタート
作文嫌いの意識を取り除き、まずは文章を書くことが少しでも楽しくなるような参考書はないか。。。
そこでたどり着いたのがドラえもん学習シリーズの「すらすら作文が書ける」という書籍です。
マンガと解説を組み合わせた構成となっており、作文が苦手なのび太が、作文の先生と出会ってぐんぐん良い文章が書けようになるというストーリーです。
今の娘は、マンガに出てくるのび太と同じレベルな気がしました。これはスタート段階では良いのではないかと感じ、さっそく購入して娘に見せてみました。娘の反応もよく、一気に読んでいきました。
ドラえもんの「すらすら作文が書ける」の良さとは

ドラえもんの学習シリーズとは
ドラえもんの学習シリーズは、小学館が出版している書籍です。かなりたくさんの種類が出版されており、どれもマンガを交えながら楽しく様々な科目、子どもが関心が持てる内容となっています。
マンガと聞いて勉強には役立たないとは決めつけない方が良いでしょう。各テーマで専門家の監修が入っており、大人が読んでも学びが得られる部分も多々あります。
実際に中学受験で役立ったと感じる口コミも見受けられており、活字嫌いだけどマンガなら何とか読めるというお子さんにはピッタリかもしれません。
マンガのあらすじと書籍の監修者
本の構成は、マンガのストーリーに沿って作文の書き方についてのヒントがたくさん紹介されます。
なお、マンガのあらすじは単純です。
第一話は学校の作文発表でバカにされたのび太がドラえもんに泣きつく所から始まります。ドラえもんに役立つ道具をお願いしますが、作文が上手くなるようなものはありません。その代わり、別の道具がきっかけで作文の先生と出会い、アドバイスを受けながらのび太の作文力がどんどん向上する、というお話です。
ここで出てくる作文の先生が、この本の監修もされている岩下修先生です。国語授業クリエーターとして活動されている岩下先生は、作文に関する書籍も多数出版されています。
「すらすら作文が書ける」の重要ポイント
この本のおすすめポイントは以下の通りです。
- マンガを通して作文のポイントを理解する
- 基本的な4段落構成を知る
- 作文の4つの型を覚える
- 「伝わる」文章のコツで総仕上げ
私がこの本を読んで一番優れているなと感じたのは、作文を4つの型に分類して書き方を学べる点です。
- 説明的作文・時系列型
- 説明的作文・観点型
- 説明的作文・比較型
- 物語風作文
詳しくは是非書籍を手に取ってご確認いただきたいですが、この4つの型を理解することで、文章を書く事が非常にスムーズになるでしょう。正直、私も小学生の頃に読みたかったと思える内容ですし、文章を書く事が苦手な大人の方が読んでも参考になりそうです。
作文が苦手というお子さんの多くは、「書き方を知らない」というのが根本の原因ではないでしょうか。「まずはこの型に当てはめれば良いよ」という点を知るだけでも、一気に書く事への苦手意識が減るはずです。
娘の作文に現れた変化
予告なく娘にこの本を与えた時は、良い反応をしていました。堅苦しい作文の参考書じゃないだけに、とりあえず読んでみようという気になったと思います。
一気にこの本を読んでしまった娘ですが、作文に関して以下のような変化が現れました。
- 4つの型を意識して文章を書くようになった
- 段落ごとに何を伝えたいのかが分かりやすくなった
- 少し作文に関して自信が出た
娘はクリエイティブな力がそれほど強くありません。自分でアイデアを出して、ゼロイチで何かを始められるというタイプではないのです。でも一方で、指示されたことに対して、忠実に実行する力は比較的高いタイプです。
娘は、この本に書かれている4つの型をまず理解し、作文のテーマがどの型に当てはまるのかを判断していきました。そして、それに沿って作文を書く事で、文章の構成がずいぶんとすっきりし、読み手にとって伝わりやすい文章になったのです。
つまり、これまでの娘の作文によく見られた、回りくどい表現が減りました。娘も型通りにすることで、文章が書きやすいんだなということ学んだのではないでしょうか。以前と比べると、作文に対する苦手意識が軽減したようです。
まとめ:作文対策はまだ始まったばかり
今回は、娘の苦手分野である作文に対して、最初に行った対策をご紹介しました。都立中高一貫校受検において、作文力というのは切っても切れない重要課題です。しかし、早い段階から難しい参考書を使うのは、やる気を失いかねないと考えました。
そこで、私が選んだ参考書は、ドラえもん学習シリーズの「すらすら作文が書ける」です。
この書籍は、作文の基礎の基礎を学べる本ですが、マンガも交えながら教えてくれるので、非常にハードルが低いといえるでしょう。「子供の文章能力がイマイチで。。。」とお悩みの親御さんには、ぜひおすすめの一冊と言えます。

娘も少し作文に対する苦手意識が減り、以前よりも自信を持って文章を書いているようです!
ただ、受験レベルの文章力かと言われれば、正直まだまだ足りないと言わざるを得ません。何度も何度も文章を書く練習が必要となるでしょう。また、私自身が受検で求められる作文を本当に理解している訳ではないので、娘の作文に対するアドバイスも適切ではない可能性が高く、しっかりと添削できるとは言えません。
今後の方ですが、受検対策としてZ会の公立中高一貫校 作文の講座を受講予定ではあります。ただ、この講座は6年生からです。ここからあと半年間で、5年生が受講できるZ会の作文講座(公立中高一貫校 作文とは別講座)を受講するかも検討中です。
他にも方法はあるかもしれませんので、また改めて娘が今後取り組んだ作文対策についてお話できればと思います。
作文対策に頭を悩まされている方は多いかもしれないですね。お子さんに合った方法をぜひ見つけていきましょう!
それでは本日はこの辺で。